漫画家さんが描くジャンルの拡大

中学に入る頃、今まで少年誌と成人向け週刊誌の2カテゴリしかなかったのですが、新たなジャンルが出てきました。ヤングジャンプなどの「青年誌」です。
成人向け漫画の場合、いわゆる性的描写が直接描かれ、当時の少年誌とあまりにもかけ離れていました。言うなれば、青年誌はその中間に位置するもので、ヤングジャンプ連載していた、永井豪先生の「花平バズーカ」などが良い例で、直接的な性的描写でなく“連想”させるものでした。
性的描写以外にも、今までの少年誌に無いジャンルが後々開拓され、青年誌の登場で現在のような才能ある漫画家さんが登場したと言っても過言ではありません。
そんな未開拓の青年誌のジャンルに新しい漫画が登場し、当時ショックを受けたのは、釋英勝先生の「ハッピーピープル」です。
楳図かずお先生、古賀新一先生の恐怖(ホラー・オカルト)漫画とは違い、残虐表現が直接的で漫画でのホラー・スプラッターはこれが最初と思います。
よく残虐表現は悪影響を与えると言いますが、私は当時この漫画をみて吐きそうになり、逆に命の尊さを知ったような気がします。
この作品に時折ヒューマンドラマもあり、その奥の深さに浸れる話もありますので、機会あったらお読みください!

▼この雑誌を皮切りに漫画の新ジャンルが生まれました!

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