単なる怠け者か芸術家なのか?

週刊漫画の連載をしている漫画家さんは、毎週ストーリーを考え、絵も描かなければなりませんので大変すばらしいと思います。
そんな大変な漫画稼業ですが、多数コミックやアニメにもなって、連載途中から書き損じる漫画家さんがいます。。そう、江口寿史先生です。
デビュー作の「恐るべき子ども達」、連載「すすめパイレーツ」は当時小学校だった私に今でも印象が残る名作で、コミックは多数所有していましたが「すすめパイレーツ」の後半や、「ひのまる劇場」や「ストップ!! ひばりくん!」は、イラストレーション分野のさきがけで、単なる漫画だけでなく超越していたものでした。特に、短編集の「寿五郎ショウ」は傑作で、こんなに面白い漫画を描けるのはきっと天才に違いない!と思うぐらいです。
しかし、当時所属していたジャンプからは特別の待遇されていたにもかかわらず、作品を最後まで仕上げる事が少なく、「ひのまる劇場」も中途半端な終わり方や「ストップ!! ひばりくん!」に至っては投げ出す次第。無論、プロ意識が低いとみなされその後、連載漫画はほとんど見受けられなくなりました。
人それぞれの考えでしょうが、先生は単なる怠け者ではなく、たぶん、最高に面白い物を作るがゆえに中途半端な物は世に出したくない完璧主義者なのではないでしょうか?

▼未完の傑作「ひばりくん」去年ようやく終結させたそうです。

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