コミック」カテゴリーアーカイブ

誰が何と言おうと「激マン!」はオモシロイ!

前回の「アオイホノオ」同様に自伝的漫画でありますが、「バクマン。」と語呂合わせたふざけたタイトルは永井豪先生らしからぬ物ですが、作品良し悪しは賛否両論?というか、ほぼ私の様なおっさん向け漫画であるのは間違いないであろう。
先生の作品は殆ど好きで読んでいたのですが、連載打ち切りの経緯や先生の当時の心境が描かれて非常に引き込まれました。(てっきりバッシングやむなく止めたと思い込んでいました)
今回「デビルマン編」ですが、生涯初めて「女性ヒロインの死体」をみて当時痛い気持ちになった衝撃の作品。冒頭から「牧村美樹」のベタな入浴シーンといった先生らしい展開で個人的うれしかったです。
「アニメ」は純粋ヒーロー物の設定で「漫画」は劇画(ヒューマンドラマ)と今では良くみられるパラレルワールド作品。もちろん自伝でなく新作を書いてもらいたい気持ちはあるのだが、もしかしてこの作品自体がパラレルワールドの先生が永井豪を描いている新作なのかもしれない!

▼この表紙だけで感動するのは40代半ばに間違いない!

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若き日の夢をもう一度思い出す「アオイホノオ」

旬なネタでは無いが最近読んで面白かった島本和彦先生の自伝的漫画「アオイホノオ」。
発表作品すべてまだ読み終わっていないが、非常に共感でき引き込まれる作品である。
私自身、漫画家を強く目指していたわけでないですが、実力も無いのに作品を上から目線で批評をし、自分以上の能力ある人にめぐり会い、時に挫折感もありながら志を強く持ったのは、当漫画の主人公(島本先生自信)と自分が重なる面があり楽しく読ませていただけました。
作中に当時人気あった作品や新人デビューし好きだった漫画から、金田伊功などのアニメーターなどの登場するマニアックぶり。何よりエヴァンゲリオンの庵野秀明をはじめ「ダイコンフィルム」のメンバー武田康廣、岡田斗司夫が登場するので、高校の時、本当に同級生や先輩達との会話ネタとしていたので、思わずその時にタイムスリップしたかの様な想いになりました。
(ビデオデッキを友達の家に持ってくる場面は当時のあるあるネタです)

▼画風も相変わらず魅力的でミラクル島本ワールド炸裂

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藤子不二雄先生の友情は永遠と思います

テレビ・コンビニなどで宣伝しまくっている3D映画「怪物くん」。言わずとしれた藤子不二雄A先生の名作の一つだ。
僕らの世代はもちろんコンビ解消しておらず、作品はすべて「藤子不二雄」名義。当時、安孫子先生、藤本先生と区別し、現在のA・Fの名称は未だになじめないものだ。
1987年のコンビ解消は当時衝撃的で、あの漫画の神様が敵が減ったと解散を内心喜んだとも言われるぐらいの大事件だった。
当時、様々な憶測・噂が絶えなかった事件であるが、仲が悪くなって判れたのでなく、仲悪いどころか生涯仲が良くお互い尊敬しあっていたとの事です。
説では、当時、藤本先生の作品が人気で収入が多かったが、ギャラ折半の体制について安孫子先生が気遣ってのコンビ解消した説や、双方のどちらかが他界した際に、遺族が作品の権利で揉めないようにという説が有力のようだ。
しかし、共同で制作した「オバケのQ太郎」は案の定、話がまとまらず藤本先生が亡くなった後も遺族間で揉めた様で、近年ようやく和解したのか両先生名義で出版されたようである。
なんか、子供の夢をはぐくむ作品と両先生の友情は、蚊帳の外でその家族がもろくも崩した瞬間と思ったのは私だけだろうか?

▼F先生のミュージアムのオバQ。このドラえもんぐらい少々違和感

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路線変更というギャンブルに挑んだ福本伸行先生

藤原竜也主演の映画『カイジ2~人生奪回ゲーム~』が公開中で話題ですが、原作の福本伸行先生の作品は言わずと知れた「ギャンブル作品」が多い。
意外と先生のキャリアは長く80年デビューで、無論この頃は先生はギャンブル作品は書いておらず、ラブコメなど今と全く違う画風・作風で、先生本人の作品とは思えないものだ。
当時「ギャンブル」を題材した作品は植田 まさし先生、片山まさゆき先生、能條純一先生ぐらい、80年代後半~90年前半頃からバブル経済の影響か麻雀・パチンコ専門誌が多くなり同時に漫画も多くなり、福本先生も画風・路線変更し作品を書くようになりやっと人気が出たのでした。
先生の作品で好きなところは、単純な「ギャンブルに勝つ」という事でなく蠢く人間模様を描いたのは、下積み時代が無くしてこの表現はでき無かったと思いますし、画風も昔のままでは今のようなヒットも無かったと思います。
特に「カイジ」自問自答と名言は素晴らしく、これこそが先生自身の経験が生んだものではないかと勘ぐるぐらいです。

▼現在ではほぼ皆無の女性キャラ。その理由とは?

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食わず嫌いだった少女漫画家作品

えーマンガ。。大好きです。しかし過去の記事をみて頂くとお分かりいただけるかと思いますが「少女漫画(女性向け)」は失礼ながらあまり好んで読みません。
何故って?だって男の子だもん!。。。まーそれは一種の「食わず嫌い」の所があり一部のヒット作ぐらいしか読む機会がなかっただけです。
しかし、先日衝撃的な作品を読みました。東村アキコ先生の「主に泣いてます」。
以前より良い評判は知っていたのですが、なかなか読む機会がなかったのですが、遅ればせながらようやくコミックレンタルで借りて読みましたが“おもしろい!”の一言です。
まず、ストーリーの面白さもさる事ながら「絵で笑わせる」。そのネタが男性向けで、少々問題発言だが女性が考え出した物とは思えないほどツボにはまった。
先に述べたように、女性向け作品をあまり読まないので作家さん自身をあまり知らないので、改めて先生の作品を調べたが「ひまわりっ」をはじめ面白そうな作品ばかりで驚いた!
この作品は、大人の男性向け雑誌モーニング連載中の作品。以前から「柳沢教授の生活」の山下和美先生や「働きマン」安野モヨコ先生などの少女漫画家の方を起用する傾向はあったのだが、今更ながらですが食わず嫌いのジャンルに少し愛読作品が増えた感じになりました。

▼以前よりインパクトある表紙は気なっていたがこれ程までとは。。

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