音楽」カテゴリーアーカイブ

スナフキンってギター弾いていたよね?

先日スカパーでアニメ「ムーミン」が放送されていた。まぁ真剣に観るものでもなくぼんやり見ていると、なんと。。「スナフキンがハーモニカを吹いていた」
あれ?スナフキンが奏でる楽器ってあの名曲“デンデンデロデロ”とアルペジオの哀愁あるギターサウンドだった筈だが。改めて調べたら、トーベ・ヤンソン原作は「ハーモニカ」で、初期アニメの放送した時代は「フォークギターブーム」便乗して勝手に「ギター」に変えたそうだ。
そもそもこの「ムーミン」原作は少々ディープで子供の時にその絵を見てショックで寝れなかったぐらい白目が多く宙を見てる画風も少々怖い。
実はこの作品が出版された1945年のフィンランドはソ連との敗戦国として暗い時代を送っていた頃の作品で、戦争の影や物悲しいシュールなストーリであったのでやや大人向けの作品だったそうです。そして、アニメでは名言を残しムーミンを勇気づけるスナフキンですが、原作ではかなりブラックジョークで、そのままTVアニメ化しても子供にはさっぱり理解できなかったと言われている。
本題に戻り、なぜ今あらためて「ハーモニカ」に戻ったかというと、やはり原作に比較的忠実にやり直したそうで、確かに心なしかムーミンがかわいくなく雰囲気も少々シュールに思えた。
今や「ムーミン=メルヘン」「スナフキン=ギター」と思っているのは40歳代だけですね。

▼どうでもよいことだがスナフキンとミイとは異父兄弟だそうだ(右:原作画)

カテゴリー: 音楽 | スナフキンってギター弾いていたよね? はコメントを受け付けていません

トレモロアーム付きのキーボード?そんなのいらん!

エレキギターを弾いている方には馴染みある、一気に音程を変化させる「トレモロアーム」。
中学校の時、これは大抵オプションでややブルジョワな装置であった。
この魔法の棒を世界でただ一人キーボードにオーダーメイドで取り付けお方がいる。ジャズ・フュージョンのキーボーディスト「ジョージ・デューク」だ。
「キーボードって音程変えられないの?」と思われる方が続出でしょうが、いわゆる“シンセサイザー”以外はできないのです。
その昔、キースエマーソンやジョンロードが、オルガンとスピーカーの電源を切ったり、本体をゆすったり、倒したりして“物理的に変化”させた事はあったが、このジョージ・デュークは“無いならつけちゃえ!”だったわけです。(この変さはZAPPAの影響か?)
しかもその棒が「異常にデカイ!」Youtubeでその模様を改めて観ても非常にカッコ悪い!
私事ですが、この方が「クラビター」というキーボードをギターのように肩からかついで弾いているさまを観て“カッコイイ!”と思い音楽を志したのですが、このアーム付きキーボードの様を見て音楽を志す方はきっと誰もいないでしょう!

▼このおバカ楽器を使うのは世界でこの人だけでしょう。

▼くだんの世界でただ一つ。トレモロアーム付きキーボードの貴重映像

カテゴリー: 音楽 | トレモロアーム付きのキーボード?そんなのいらん! はコメントを受け付けていません

トーキング・モジュレーターに魅せられて。。

皆さんはトーキング・モジュレーター(トークボックス)と言う楽器と言いますか音声を変える機械をご存知でしょうか?なに?そんなの知らないって?簡単に言いますと女性テクノユニット「Perfume」の声は「ボコーダー」と言いう機械でマイク音声を処理をしているのですが、これに類似した機械(エフェクター)です。
仕組みは超原始的で、キーボードなどを繋いだ先のスピーカーからビニールチューブが伸びており、それを咥えて演奏しながら話すとなんと楽器音がしゃべっている様に聞こえるのです。
先の「Perfume」の「ボコーダー」と異なり機械的(ロボットボイス)では無く、人間味あるサウンドで、ボン・ジョヴィの「Livin’ on a prayer」、相川七瀬の「トラブルメイカー」、ジェフ・ベックの「She’s a woman」をはじめ、トーキング・モジュレーターの第一人者、ロジャー・トラウトマンの「I Want To Be Your Man」やスクリッティ・ポリッティ に参加した「Boom! There She Was」は非常に魅せられる好きなサウンドです。
残念がらロジャー・トラウトマンは悲劇的な事件でお亡くなりになりましたが、この独特なサウンドは永久に不滅です!

▼口の中に音を鳴らすので長時間すると頭がヘンになるそうです。(もうヘン?)

カテゴリー: 音楽 | トーキング・モジュレーターに魅せられて。。 はコメントを受け付けていません

レイジーにみる才能と苦悩のストーリー

アイドルもしかりメジャーになる事を望んでいる方は今なお多いと思いますが、一説によると「スカウト型」と「オーディション型」ではその志が違うと言われています。
「オーディション型」は過酷な競争を勝ち抜いてデビューするわけですが、そんな才能とテクニックがありながらやりたい事ができなかったという「レイジー」について語りたいと思います。
ボーカルはご存じ、アニソン界のプリンス「影山ヒロノブ」。ギターは海外でも人気あった日本のヘビメタの夜明けLOUDNESSの「高崎晃」のアイドルロックグループ。
レイジーと言えばヒット曲「赤頭巾ちゃん御用心」を思い出しますが、ハードロックバンドであったにも関わらず、デビューして路線が大幅に変えられたのはきっと拷問に等しかった事でしょう。
実は個人的には「LOUDNESS」はそこまで好きではないのですが、「LOUDNESS」結成のきっかけとなる高崎晃の初のソロアルバム「ジャガーの牙」は唯一好きな音源です。
JPOPをはじめ日本のJAZZ・フュージョンを支えている名プロデューサー笹路正徳が参加したアルバムで、もちろんハードロック、ヘヴィメタル、プログレと満載。ところジェフベックをリスペクトした曲も非常に良いので知らない方は是非聴いてみてください!

▼初ソロアルバムはレイジーでやれなかった音楽の集大成かもしれません。

(こぼれ話)レイジー再結成しましたが、高崎の再結成条件で「赤頭巾ちゃん」をしない事だそうです。当時のファンはがっかりですね。最後に、レイジーのメンバー、ベース:Funny(田中宏幸)ドラムス:Davy(樋口宗孝)ご冥福を祈ります。

カテゴリー: 音楽 | レイジーにみる才能と苦悩のストーリー はコメントを受け付けていません

あの個性的な歌声をもう一度!

ちょっと前だが、中国大手検索サイト「百度(バイドゥ)」の掲示板に「日本の男性歌手の声が悪くて聴くに堪えない」というスレッドが立てられた。
件のスレッドのフォローでEXILEは良いと引き合い出していたが、では仮にATSUSHIが持ち歌で無い曲をアカペラで歌った場合何人の方が解るだろうか?
私的には決して下手では無いが個性的な歌声で無いのではないかと思います。
昔は今より個性的な歌声のシンガーは多かった様に思えますが、思い起こせば「町田義人」この人こそ個性的な歌声はなかったと思います。
同世代の方にはお馴染みの、角川映画『野性の証明』の主題歌「戦士の休息」をはじめ、テレビアニメ「宝島」、TV番組『オレたちひょうきん族』の「タケちゃんマンロボ」、そして「小梅ちゃーん!」「ハウスシャンメンしょーゆあじっ!」など数多くのTVCM曲やナレーションで活躍した印象的な声だ。(地方CMも数百とあるそうです)
残念ながら、現在は、某TV番組の調査によると、音楽活動を止めオーストラリアで陶芸家として活動した後、香港に移住したとの情報があるそうだ。
その70年後半~80年代を代表する歌声は永遠に心の中に響きます。

▼私、作る人!僕、食べる人!「ハウスシャンメンしょーゆあじっ!」は幻の映像!

カテゴリー: 音楽 | あの個性的な歌声をもう一度! はコメントを受け付けていません