富野由悠季&安彦良和と言えばファーストガンダムと思い浮かべる方がほとんどと思いますが、ガンダム以前にも負けるとも劣らない名作があります。「無敵超人ザンボット3」です。
当時のロボットアニメはマジンガーやゲッターの様に、いわゆる水戸黄門なみのストーリー展開で悪を必殺技(印籠)でやっつける王道パターンでしたが、現在のサンライズ作品のルーツともいいますか、このザンボット3はちょっと違っていたのです。
主人公の子供三人が守っているはずの地球人から差別や迫害されているのは「妖怪人間ベム」的で、戦えば戦うほど非難を受けるところは松本人志の「大日本人」的でもある。
当時の子供向けのアニメとして考えられない「人間爆弾」で惨殺シーンがあったり、最終回では主人公の神勝平(声はドラえもん)を残し、神江宇宙太、神北恵子の二人がカミカゼで散っていくなど、子供にも容赦しないお馴染みの「皆殺しの富野」節が炸裂した名作の一つです。
▼衝撃の最終回は今観ても非常に痛い終わり方だ。
(安彦さんのキャラとは思えない仕上がりになっているのが唯一残念ですが。。。)