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ダイエットに効果的な漫画オモライくん

当ブログで何度かご紹介している永井豪先生。先生の作品はギャグ、エロ、シリアスと多彩で傑作をあげたらキリがない。その中ので、この先自他共に二度と同様の作品は無いであろう傑作「オモライくん」をご紹介します。
まず、職業(家庭)はコジキでこの時点で現在で一般誌はアウト!成人向け漫画でなくともゾーニングマーク付けない限りこのジャンルは日の目を浴びない。
知らない方のためにどのような内容かと申しますと一言「汚い!」。垢を集めて作った笛を先生が誤って口にして発狂!糸を引く残飯やウ○コ食べる、おし○このピールも飲むと言った感じでとりいかずよし先生の「トイレット博士」がかわいく見えるぐらいです。
そんなめちゃくちゃな作品ですが作家の筒井康隆先生大絶賛。知らずに買って読んだ方の悲鳴がブログなどで轟いています。
この作品の根底として私が思うに赤塚不二夫先生とのエピソードまでさかのぼります。永井先生が書いた作品を赤塚先生が見て酷評された苦い経験からか、他に類のないスラップスティック、エロ・グロ・ナンセンスを取り入れたギャグ・コメディ作品が多く作られたと思います。
食事がいけなくなるほどの作品ですが勇気ある人は是非ご覧ください。

▼永井先生曰くこの作品は食欲がなくなるのでやせることもでき一石二鳥。

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貸本屋は夢のある空間だった

時間あればマンガ喫茶やツタヤなどのコミックレンタルを利用して最近人気コミックから興味ある作品、読み切れなかったシリーズをまとめて読んだりしています。
さて、これだけ普及しているコミックレンタル業だが、一つだけ不満がある。それは小学校の頃愛読していた「レトロマンガ」が少ないのである。
言うだけ無駄だが、文庫版等の再販は除き、マンガ喫茶が登場した時期に絶版となった作品は手に入らないのでそれは無理な願いというわけだ。
さて、昔「貸本屋」という業種があったが多分今の若い人たちにはなじみの無いだろうが、駄菓子屋同様、町の至る所にあったのだ。
今は無くなってしまったが、大学時代に芸術学部校舎寄り門の通りに「貸本屋」があり、所狭しと様々なマンガが在庫してあった。車田正美先生の「スケ番あらし」、永井豪先生の「イヤハヤ南友」etc..小学校の時愛読していた漫画が全巻ズラリと揃っていたのだ。
授業にも参加せず(行けよ!)全編読みそびれたものを借りて読んだが、それでも読み切れなかったシリーズは沢山あり今でも心残りです。
調べたら、福岡にはまだ数件「貸本屋」は残っている様で(今もあるかは不明)、唐人町のお店は50年以上続いているそうで少々期待。時間見つけ立ち寄ってみたと思います。

▼この「貸本」看板(響き)は長年ぶりです(ストリートビューより)。

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手塚治虫は漫画の神様であって仏様ではない

願い事をするとき「神様仏様お願いです!」といいますね。大晦日お寺に行って除夜の鐘を鳴らし、正月には神社にお参りする日本人独特の風習です。
さて、話は本題に移りますが、漫画の神様「手塚治虫」先生は、多くの名作をこの世に生み出したまさに“神”であるがゆえに同時に多くのエピソードが残されています。
地球人が悪い生物なら滅亡させるというストーリーの名作「ワンダースリー」。しかし、この作品は当初考案したリスのキャラクターがアニメ「宇宙少年ソラン」のリスに酷似したためウサギに変更した経緯があり、その「ソラン」が同じマガジンで漫画化される事となった。キャラクター変更の件で執着心あった先生は「ソラン」連載を猛反対。結果マガジンはその申し入れをきかなかったため連載打ち切りとなったのです(後サンデーへ移籍して連載開始)。
漫画の世界では「ワンダースリー」の様に道徳心や人間性を考えさせられる作品が多いのですが、作品と裏腹に情熱的といいますかダダッコ子供みたいな先生。仏様の様な広い心ではなかった様ですね。

▼ある意味一番の名作は先生本人の生き様だったかもしれません。

追伸:実はこの話、続きがあって漫画界が大きく変わったエピソードがあるのです。

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見た目以上に作品が個性的な楳図かずお先生

先日スカパーで阿部サダヲ主演映画「なくもんか」をみて、楳図かずお先生(実はおひょいさん)のエピソードでつい笑っちゃいました。改めて「見た目個性的な人なんだなぁ」と思いましたが、先生の作品は、見た目以上に個性が強烈であるのは言うまでもありません。
以前ご紹介した実写化した「おろち」もさることながら、切り絵の独特なアニメーション「妖怪伝 猫目小僧」をスカパーで再度見た時のあのおどろおどろしさは当時も今みても不気味でならない。
そして最大の魅力は「絵で怖がらせる」。これは「エコエコアザラク」の古賀新一先生にも通じますが、子供の時ページを開くのも辛いぐらい「恐怖」そのものでした。

と言うものの、先生の作品ほとんどが素晴らしく、キャラクター商品で今でも根強い「まことちゃん」。スピンオフ元となる「アゲイン」もしかり「漂流教室」も、未来に対する警告がイヤミの無い傑作で、幅広いジャンルが書けるのは昭和を代表する漫画家の一人であると思います。
残念がら、現在は執筆活動を休止されてタレントとして活躍中!若い方はダウンタウンの番組などで本職が漫画家であることを知らない方もいらっしゃるかもしれませんね。

▼面白い一コマ。やはりホラーの一人者ですね。(右はオマケ)

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ホラー漫画は男性よりは女性向け?

先日、少々面白そうなDVDを見つけた「古潤茶(こじゅんちゃ)」そう、ホラー漫画の大御所「エコエコアザラク」の古賀新一先生、Jホラーブーム作品「富江」の伊藤潤二先生、他に類のないスプラッター漫画家の御茶漬海苔先生の三人が自ら監督を努めた映画化プロジェクトです。
そもそもホラー漫画は楳図かずお先生をはじめ、日野日出志先生、つのだじろう先生も代表しますが、私的には、つのだ先生の場合ホラーでは無く心霊漫画家と言う方が妥当と思います。
さて、話は戻って上記の先生方の中でも特に御茶漬海苔先生は個性的だ。
伝説の萌誌「レモンピープル」でデビューしたが、画風は決して萌でなく色気も無いと言いますか「か弱い」キャラクターの印象でズタズタに惨殺されるのがかえって痛々しく思えました。
改めて考えますと、ホラー漫画は男性向けよりは女性向けに出版されている様ですが、それは女性の方が怖い物見たさが強いと言いますか、肝が据わっているのではないかと思います。
そもそも「女々しい」とは、男性に向かって言う事であって、女性に対して言わない。それは女性の方が精神的に強く、肝っ玉が小さい男性のささやかな抵抗的な言葉なのかもしれません。

▼よくもまぁこんな物を。コミック数巻持ってましたが。。。

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